親孝行はしたいけど、実家から離れてしまい親孝行をするタイミングがないという人は多いのではないでしょうか。
気持ちはあっても実行することが難しい場合、あなたならどうしますか?
親の好きなものを贈ったり電話をしたりするのではないかと思いますが、親からすればそれよりも顔を見せてくれるほうが一番の親孝行となるというでしょう。
しかし、現実問題実家に帰る時間がない。
仕事に追われ、自分の生活でせいいっぱいで帰省できない、親の気持ちは分かるけど仕方がない。
こんな時に、もし親孝行を勧める会社であったなら…
そんな企業は聞いたことがない!と思われるかもしれませんが、あるんです!親孝行を従業員に勧めてくれる会社が。
どのような企業がどんなことをしているのでしょうか?ご紹介していきます。
目次
親孝行と企業
親孝行と企業。
企業が社員の家族、まして親のことにまで口出しをしていると感じて抵抗を持つ人もいるかもしれません。
会社とは働く場であって、家庭を持ち込むべきではないという考え方の企業も個人もおりますが、近年では親孝行について考える人も多くなりました。
それに合わせたように親孝行を企業理念に取り入れたり、実際に社員の親孝行を後押しするために親孝行手当やそれに準ずる費用を補助してくれる企業もあります。
時間や費用面の問題で自分の考えている親孝行ができない人も、自分が勤める企業が親孝行を勧めているのであれば、時間や費用が多少かかっても親孝行をしておこうという気持ちになるはずです。
そして、親孝行を後押ししてくれる企業であれば入社したいと思うでしょう。
それは親も同じ気持ちであり、親孝行を進めてくれる会社であれば子どもが安心して働ける企業であると思います。
親孝行は小さな行動の1つかもしれませんが、親を幸せにできて自分も幸せな気持ちになります。
その気持ちで仕事に向かうことができれば、良い結果を生むはずです。
企業が与えてくれたものが、結果企業に戻ってくる、社員もその企業も良いこと尽くしということになります。
親孝行を勧める企業とは?
親孝行を勧める企業とは?
聞いたことがないと思われる人も多いかもしれませんが、皆さんが知っている企業も家族や親孝行を勧める会社だったりします。
その中から3つの企業をご紹介します。
キューピー
誰もが知っている企業である「キューピー」が、親孝行や親を大切にする企業だと聞いたことがある人も多いかもしれません。
知らない人でも、キューピーであれば親や家族を大切にする企業であっても不思議ではないと思うはずです。
キューピーの社訓は
「道理を思うずること 創意工夫に努めること 親を大切にすること」
社訓として親を大切にすることを出しております。
社訓の意味として
我が子を思う気持ちをありがたく感じ、したがって親孝行をできる人とは、人の好意をありがたく感じ、それに報いることができる人といっております。
そういう人の周囲には好意を持ってくれる人が集まり、その会社はおのずと発展するはずだともいっています。
出典:理念|企業情報 (キューピー)
これは創業者である故中島董一郎氏の考え方であり、この言葉を今でも大切な教えとして継承しているそうです。
おいしい商品がたくさん販売されている理由の1つにこの考えがあるのであれば、私たちもキューピーの商品をいただきながら、家族や親のことを考えてみると良いかもしれません。
ばんどう太郎グループ
ばんどう太郎グループと聞いて、すぐにお店を思い出す人もいるはずです。
茨城県古河市に本社があるばんどう太郎グループは、レストラン・カフェ・焼肉ダイニングからパンの販売、イチゴの生産まで幅広い業種を運営しているグループです。
ばんどう太郎グループも親孝行を経営理念に掲げている企業であり、親孝行を通して社会貢献できる人づくりを目指している企業になります。
経営理念は以下の通りです。
親孝行人間大好き企業 ばんどう太郎の親孝行とは
ばんどう太郎の「親」とは…目上の人・上司・先輩・親、すべてお世話になった人を親といいます。
ばんどう太郎の「考」とは…相手に理解していただくまで誠心誠意人に尽くすことです。
ばんどう太郎の「行」とは…自らの行動で実行し続けることです。人が育つ会社、人を育てる会社づくり企業を目指します。
となっております。
出典:企業理念(ばんどう太郎グループ)
人と人のつながりの基本である家族の時間が自然に作れる場、それを深めるだんらんの場を整えることが、レストラン業に携わるばんどう太郎の役割であるとも言っています。
人と人のつながりの基本は家庭からであり、古代から家族を中心とした人間関係や繋がりが作られてきました。
コロナ禍でレストランなど外食をする機会が減っていますが、家族でレストランなどに行く時は今でもわくわくしますし、子どもたちもテンションがあがってしまい怒られることもあります。
食べるだけではない空間を作り上げてくれる企業、働く人たちにもその気持ちが伝わっているのでしょう。
税理士法人古田士会計
これまでご紹介した企業は食品・外食など家族や人と密接なつながりのある企業です。
税理士法人古田士会計は、一見すると親孝行や家族を大切にすることとは結びつかないように見えますが、実はものすごく家族に優しい企業なのです。
日本一顧客に喜ばれる数の多い会計事務所を目指す古田士会計ですが、その経営理念は以下のようになっています。
社員の幸せを追求し、人間性を高める
お客様に喜ばれ、感謝される
大きくこの2つが経営理念となっています。
出典:ビジョン・理念(税理士法人古田士会計)
社員の幸せを追求した結果なのでしょうか?「一生あなたと家族を守る」と経営理念で約束をしているのです。
まるで結婚の承諾をもらうためにする挨拶のよう。
驚きと同時に、このように言い切れる企業であれば、小さな会社であったとしても親身になってくれると思えますし、働いている従業員の家族も安心できるでしょう。
親孝行と仕事の共通点
企業が親孝行や家族を大切にすることを前面に押し出してくれることは、働く者として家族に何かがあった時にも相談しやすい場を持ってくれる企業であると思うことができます。
親孝行と企業(仕事)は関係のないものだと思っている人も多いですが、こうやって親孝行を勧める企業の企業理念などを見ていくと、親孝行と仕事に共通点があると感じます。
親孝行をできる人とは、人の好意をありがたく感じ、それに報いることができる人
キューピーの経営理念にもあるように、親ばかりではなく周囲からの好意を含めてありがたく感じることができれば報いることができ、報いる内容は家族にだけではなく身の回りの人間や企業に対しても同じであります。
親孝行の意味は「子が親を敬い、親に尽くす」ですが、これは古くからある奉公の意味とも繋がってきます。
年季奉公などという言葉もありますが、昔は雇用者と契約の元に一定期間働く雇用制度がありました。
契約期間の間は住み込みで働き、衣食住すべての面倒は雇用者が負担しました。
時代劇などで見ることがありますが、「旦那様(雇用者)を親のように思いなさい」といわれているのを見たことがありませんか?
親のように大切にして尽くす、働くことも家族も(もちろん親も)同じものであるという考えです。
奉公などの制度がなくなり、現在の会社制度の中ではなくなりつつある奉公制度ですが、それに近いものが紹介した企業理念の中にはあるようです。
親を大切にできる人は仕事もできる?
ご紹介した企業以外にも、親孝行を勧めたり企業理念にしたりしている企業は多いです。
そもそも親孝行は企業から指示されるものではありません。
ではなぜ親孝行を企業が勧めるのでしょうか?
それは親を大切にできる人は仕事もできる、という考えがあるからです。
逆に言えば親を大切にできない人間は仕事もできるわけがないということになります。
身内に対して感謝をする気持ちや、尽くす心がない人が仕事に対して一生懸命になってくれるのか?と考えた場合、期待することができないと答えてしまうのではないでしょうか?
親や家族だからぞんざいに扱ったり、感謝の気持ちも持たないけど仕事には情熱を注いでいるという人もいるかもしれませんが、そのような人はどこかでボロが出てしまいます。
自分自身が本当に大変な時に周りが助けてくれないということもありえます。
親に対して感謝の心を持てる人は、周りに対しても同様の気持ちを持つことができるので、信頼を得ることもできます。
仕事とは信頼関係で成り立っているわけですから、信頼関係を築ける関係になれば仕事も順調になるでしょう。
企業はそのことまで考えて社員に親を大切にすることを勧めているのです。
親孝行の仕方が分からない人のために「親孝行サポート」
実際に親孝行をしましょうといわれても何をしたら良いか分からないといわれる方も多いでしょう。
そのような時には、弊社の「親孝行サポート」を利用してみてはいかがでしょうか?
一人一人に合った「親孝行」をプランニングして、実行のサポートを行います。
1つの家族に1人の親孝行プランナーが専属で担当し、家族がこれから迎えるライフイベントのサポート役になります。
家族の大きなイベント(退職・還暦・結婚記念日など)などを、今までの感謝の気持ちを込めて祝うために、ご相談してみてはいかがでしょうか?
相談料は無料ですので、ぜひ一度ご利用いただければと思います。
まとめ
企業が親孝行を勧める理由についてご紹介しました。
親孝行をすることも大切ですが、親孝行をしたいという気持ちが大切です。
この気持ちは仕事をする上でも必要であり、企業が親孝行を勧める理由の1つにもなっています。
企業が勧めてきても親孝行をすることは難しい、そう思われる方は弊社のサービスを利用してみるのも1つの方法です。
自分ができる親孝行を行うことを企業がサポートしてくれる、とてもありがたいことだなと思います。

家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。