「かぞくのとき」では、親孝行について、さまざまな角度からご紹介をしています。
親孝行は子どもが親に行うものでありますが、その親孝行を自分一人だけで行うのは気が重いと感じられる人も多いはずです。
そのような方が気負いすることなく親孝行を行ってほしい、そんな気持ちを込めて親孝行プランナーが「親孝行サービス」をご紹介しています。
親孝行をもっと気軽に、そう思っているのは私たちばかりではありません。
地域ぐるみで親孝行を盛り上げていこう!という人達が全国にはたくさんいます。
今回はその中でも特に特徴的な3つの地区の親孝行についてご紹介します。
目次
親孝行も地域ぐるみで行う時代
親孝行は荷が重い、そう感じてしまい親孝行をすることが億劫に感じてはいないでしょうか?
身近な存在であり一番感謝をしている相手ある「親」ですが、感謝の気持ちを伝えていないと感じている人がとても多いです。
感謝の気持ちを形にして、喜んでもらいたいという気持ちは誰でも持っているということですが、実際にどのようなことをしたら良いのかと悩んでいるということになります。
そのような時に、地域で親孝行を勧めていると聞いたらどう思いますか?
個人的なことなのに何をしてくれるのだろう
そのように思ったりするのではないでしょうか?
昔は地域の繋がりも今よりも強く、自分の親ではなくても周囲の年長者に対して敬意や感謝の気持ちを持って日頃から付き合っていました。
親孝行が当たり前の事であり、日常的なものであったのです。
現代は核家族化が進み、地域の繋がりも都会などではなくなりつつあります。
そのなかで地域や行政が率先して親孝行を勧める、そのような時代になったということは、親孝行が足りていないと思う人が多いということなのかもしれません。
地域で親孝行を勧めている都市
地域や行政が親孝行を勧めている、身近にそのような都市や地域がない場合には不思議な感じがするかもしれないですが、国内には親孝行を制定している地域がたくさんあります。
今回はその中でも3つの地域を紹介します。
神奈川県厚木市
神奈川県厚木市では、昭和49年に「親孝行都市」を宣言しています。
50年近く前から厚木市では親孝行が大事であり、地域や家庭内で親孝行の心を育てていこうという考えを基に、市民憲章などで制定しています。
先人の努力により県央の近代都市としてめざましい発展をしているが、住みよい郷土づくりの基底ともなるべき人間性をつちかうために、制定されたそうです。
さらに慈愛深き家庭のなかに育成される親子の関係の重要性にかんがみ、人間の生命をはぐくみ育ててきたものは親であることを再認識し、子は親に感謝するという心豊かな人間性の涵養(かんよう)を市民運動として展開するために「親孝行都市」が宣言されました。
家庭で親孝行の意味を教えることが減りつつある現在、このような市民憲章がせいていされることはとても良いことではないでしょうか?
福岡県宗像市吉武地区
福岡県の民話に「親孝行の正助さん」という話があります。
竹丸正助という名で、親孝行の逸話で知られる江戸時代の農民ですが、とても親孝行な息子であったそうです。
親に孝行をすると幕府が表彰するの時代だったので、正助さんもその親孝行ぶりが認められ、福岡城に呼ばれ以前に与えられた自身の田の税が免除され、同時に農民として「武丸」姓を戴いています。
宗像市では正助さんの行いを讃えて、親孝行の大切さを伝えています。
徳川綱吉の時代に制定された孝子顕彰で実際に表彰され、当時の農民ではとても珍しい「苗字」を名乗ることが許された人物です。
誰から見ても孝行息子であった正助さん、今の私たちも見習いたいものです。
福岡県宗像市は弊社代表・中村の出身地であり、弊社の親孝行サービスもこの正助さんの親孝行の話に感銘を受けたとか受けないとか…
親孝行の大切さを知るきっかけになったというので、地域で親孝行を取り上げていることが親孝行をするきっかけに繋がったといえるでしょう。
岐阜県養老郡養老町
岐阜県養老郡養老町でも、江戸時代に親孝行息子が孝子顕彰で表彰された伝説があります。
養老町の住民が実践する親孝行の孝子伝説が生まれた風土に根ざした「孝行心」と「人を思いやる心」を表彰することによって、住民が豊かな心と郷土への誇りを持つことに寄与することを目的とした「孝子」条例が平成29年に制定されました。
養老町の町議会では、地域住民と協力し日常の生活の中で各条件に該当する住民を被表彰候補者として町議会事務局に推薦し、毎年4月6日(ようろう)に被表彰者を決定し、表彰するそうです。
現代も親孝行な人が表彰される、親孝行をするほ周囲から認めてもらえるというのは、やりがいが生まれてくるものです。
表彰されるから親孝行をするというものではありませんが、見てくれている人がいると思うとやる気も出てきます。
親孝行を地域で行うことのメリットとデメリットとは
自分の親に孝行をすることが親孝行ですが、地域ぐるみで親孝行をする(勧める)ことのメリットやデメリットはあるのでしょうか?
メリット
- 親孝行の大切さを知ることが出来る
家庭で学ぶべき親孝行を学ぶ場が減りつつあるなかで、地域で親孝行について教える場ができるということにより、親孝行の大切さを知ることができます - 親孝行について地域で学べる場がある
親孝行は家庭で教えるものでありますが、核家族化したなかでは親孝行を親が率先して見せることが難しいです。
学べる場(学べる存在)があることで、親孝行について学ぶことが可能です - 親孝行をしている人を認めてくれる
地域で親孝行をしている人を表彰してくれることで、親孝行は良いことだということを周囲に知らせることもできる
デメリット
- 親孝行を強要してしまう可能性がある
孝行とは親を敬う気持ちがあって行えるものであり、形だけの孝行は親孝行ではありません
強制されて行うものでもないですが、強制してしまう可能性もあります - 親孝行をしない人を追い詰めることに繋がる
親孝行は良い行いですが、親孝行をしないからといって悪いということではありません
さまざまな理由によって親孝行を出来ない人もいるので、そのような人を追い詰めてしまうことにも繋がりかねません
子どもが親孝行をしなくても良いということではない
親孝行を地域が勧めている場合、今回紹介したものとは別に「親孝行のサポートを行う」地域もあります。
子どもだけではできない親孝行的サービスを地域が行ってくれるというものです。
昔は親の介護も親孝行の1つであるといわれ、親を介護することが当たり前でした。
しかし、親の介護を子どもばかりが負担することは大変なことであり、親の介護を地域がサポートすることで子どもの負担を軽減することができます。
地域がサポートしてくれることによって、親のためになる親孝行をすることが可能です。
介護だけではなく、それぞれの地域で親をサポートしてくれるサービスがたくさんあります。
サービスを利用できるからといって、子どもは何もしなくても良いということではないので、それ以外の部分で親孝行をするようにしてください。
まとめ
地域と親孝行の繋がり、親孝行を勧める地域について紹介しました。
お住まいの地域で親孝行を学習する機会や勧めるサービスなどがあれば、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
自分が思っていた親孝行に対するイメージが変わるかもしれません。
親孝行は負担に感じるという人いるかもしれません。
何をやれば良いか分からないという方は、弊社の「親孝行サービス」をおすすめします。
親が喜んでくれるような親孝行のアイデアを親孝行プランナーがご提案します。
興味のある方は、ぜひ記事のチェックをしてみてください。

家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。