今年も残すところあと少し、気忙しくなり「何もしたくなーい!」という気持ちになるかもしれませんが、それでも忘れない行事が「クリスマス」なのではないですか?
コロナ禍で、今までのようなクリスマスを楽しむことが難しいですが、家族でクリスマスを楽しんでいる人も多いと思います。
日本でも誰もが楽しむイベントと現在はなっておりますが、クリスマスの意味や日本人とクリスマスの関わり、日本と海外のクリスマスの違いなどについて紹介していきます。
目次
クリスマスを家族で過ごそう
日本のクリスマスは、子どものうちは家族と過ごす時間ですが、大人になると友だちや親しい仲間と過ごしてしまうことが多くなってしまいます。
子どもが大きくなるとクリスマスなんてしない、という人もいるようです。
確かに夫婦2人で子どもが小さい時のようなクリスマスは…と思ってしまいます。
大人には大人のクリスマスの過ごし方がありますが、大人数だから楽しめるものであるのかもしれません。
年末年始もあるので、クリスマスに家族が集まることがないのかもしれませんが、クリスマスに家族が揃って、親へのプレゼントを渡すというのはいかがでしょうか?
日本の場合、クリスマスが休日にはならないので、なかなか時間を作ることが難しいかもしれませんが、出来る限り家族の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
クリスマスとは
キリスト教の宗教行事から始まったクリスマスですが、クリスマスとはどのような歴史があるのでしょうか?
「クリスマス」は、イエス=キリストの誕生を祝うお祭りと位置付けられ、12月25日に行われます。
実際にはイエス=キリストの誕生日ではないともいわれており、本当の正式な期限や由来は分かっていないそうです。
多くの民族にみられた、太陽の再生を祝う冬至の祭りとされていた宗教儀式「イースター」と定かではなかったイエス=キリストの生誕を同化させて、広めていったともいわれています。
イエス=キリストの生誕がクリスマスではないかもしれない、というのはちょっと驚きです。
なぜ、「クリスマス」と呼ばれるかについてもお話しすると、「クリスマス」を英語表記にすると「Christmas」ですね。
キリスト「Christ」とミサ「mass」が合わさって、できた言葉だといわれています。
ミサは、カトリック教会で礼拝の際に、神父から信者にパンを与えることであり、日本では、礼拝自体を指すことが多いようです。
日本人とクリスマス
日本でのクリスマスの始まりとされているのは、1552(天文21)年に山口県で宣教師たちが日本人信徒を招いて、キリストの降誕祭のミサを行ったことだといわれています。
天文とは室町時代であり、戦国時代の真っ只中、キリスト教が初めて日本に伝来したのは、1549年だといわれているので、キリスト教の布教のスピードの早さに驚かされるのではないでしょうか?
江戸時代にキリスト教の弾圧があり、クリスマスもなくなってしまいますが、明治時代になるとキリスト教やクリスマスも明治時代に再び到来しました。
1900(明治33)年には、横浜で創業した明治屋が銀座に出店し、クリスマス向け商品を販売し、広くクリスマスが受け入れられるようになっていきます。
クリスマスは一時期休日だった
1927(昭和2)年から1947(昭和22)年までの21年間は、クリスマスは休日でした
クリスマスケーキは不二家から
1950(昭和25)年頃、ベビーブームといわれる世代により、子どもの数が爆発的に増加しました。
そしてその頃に不二家が日本独特のクリスマスケーキの原型を作ったといわれています。
その後、クリスマス商戦が過熱していくことになります。
日本のクリスマスはイエス=キリストの生誕の祝うものではなく、家族や恋人、仲間などのイベントと認識されていくようになりました。
海外のクリスマス
クリスマスは日本だけではなく世界中に広まっている行事です。
日本以外の国ではどのようなクリスマスを行っているのでしょうか?
イギリス
イギリスではクリスマスは大事な行事と位置づけられ、クリスマス休暇という休暇を取ることが一般的です。
だいたい2週間ほどのクリスマス休暇を取るということなので、日本の年末年始の休暇などよりも長い休暇ということになります。
イギリスを含む欧米では、飾りつけを施したクリスマスツリーのそばに、トナカイのためのお水とニンジンを置いてもてなす風習もあり、もちろんサンタさん用のお菓子も置かれます。
家族で食べるクリスマスケーキは、ドライフルーツ入りのパウンドケーキに似た「クリスマスプディング」を準備するのが主流です。
アメリカ
アメリカのクリスマスというと、家中をイルミネーションで飾り本物の木を使ってクリスマスツリーを飾る、クリスマスプレゼントもたくさんある、というイメージがあり、実際にそのようにクリスマスの準備を行います。
11月から始めるのが一般的なので2カ月近くはクリスマスモードだということです。
イエス=キリストの生誕の祝うというよりもイベント色が強く、家族で素敵なクリスマスを過ごすための準備をしているのです。
プレゼント交換などを行うのも伝統であり、とにかく楽しい時間を過ごすのがアメリカ流のクリスマスとなります。
オーストラリア
日本のクリスマスは冬の寒い時期のイベントですが、南半球のクリスマスは雪がありません。
オーストラリアのクリスマスなどは、外で仲の良い人たちが集まてバーベキューなどを行うようです。
サンタクロースも半袖半ズボン、時によってはサーフィンを楽しんでしまうサンタクロースもいるようです。
イルミネーションなどは諸外国よりも少なく、私たちがイメージするクリスマスとは異なるようですが、それはそれで楽しいものでしょう。
クリスマスがない国はあるのでしょうか?
クリスマスはキリスト教とは関係なく広がりをみせているので、クリスマスがない国はないのではないか?と思われるかもしれませんが、クリスマスがない国も存在します。
中東の国「サウジアラビア」です。
サウジアラビアは国教をイスラム教としているので、イスラム教の宗教儀式外の宗教う行事は禁止されています。
クリスマスもなければ、正月も大晦日もありません。
理由は西洋文化から伝統文化を守るためということですが、各家庭でひっそりとクリスマスをすることは黙認されているようです。
パーティなどはできませんが、お店でクリスマスグッズがうられているようなこともあるそうです。
まとめ
日本と外国のクリスマスについて紹介しました。
クリスマスはキリスト教でイエス=キリストの生誕を祝う宗教行事ではありますが、ほとんどの国でイベント色が強くなっています。
外国では家族で楽しむもの、日本では友だちや恋人と過ごす時間という違いがあります。
恋人や友達と過ごす時間も楽しいですが、家族で楽しむクリスマスも楽しいです。
なかなか家族で過ごすきっかけがないという人は、クリスマスを家族と過ごすきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。