ことわざは身近な存在であり、先人からの教訓や風刺の意味も込めた言葉であるため、現代の私たちにも刺さる言葉が多いです。
親孝行などについてのことわざも多く、先人たちも親孝行に対して思うことがあるのだろうということが分ります。
たくさんある親孝行に関することわざをご紹介します。
親子で意味を覚えてみるのはいかがでしょうか?
目次
親孝行とは
何度も聞いたことがあるだろう「親孝行」という言葉ですが、実際の意味をご存じでしょうか?
親孝行とは「親に真心をもってつかえ、大切にすること。親に孝行を尽くすさま」とあります。
意味を知ると実際に自分が親孝行をできているのかと考えてしまうのですが、まだ若いうちは親孝行という言葉の重みも感じることがありません。
親孝行を理解するために、ことわざで勉強してみるのも1つの手ではないでしょうか?
ことわざとは
「古くからの言い伝えられてきた、教訓または風刺の意味も含んだ短い言葉。生活体験からきた社会常識を示すものが多い」
ことわざの意味は以上のようになります。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「諺(ことわざ)」の解説
私達でもピンとこない内容もありますが、ことわざは聞いて意味を知ることで深く感銘を受けたりと納得する内容が多いです。
クイズ番組などのブームもあって、子どもたちでもことわざへの興味関心度が高いです。
興味関心度の高い分野を利用して、親孝行についても覚えてほしいと思っています。
子どもに教えたい親孝行にまつわることわざ10選
親孝行や親からの苦言などのことわざは多くあり、昔から親は子供のことを想ってくれているのだなと感じることができます。
親孝行、したい時分に親はなし
親に説教をされる時に必ずいわれるセリフです。
「親孝行をしたいと思った時であり年頃には、親はこの世にいない」
このことわざは本当に身につまされることわざです。
親が亡くなった後に、もっと親孝行をしておけばよかったと思うことはよくあります。
親孝行を改めて行うなんて、なんとなく気恥ずかしかったりするものです。
亡くなってしまった親に親孝行はできません。
悔やみたくなければ親孝行をしておこうと思います。
いつまでもあると思うな親と金
このことわざも私は親によくいわれています。
「親がいつまでも面倒見てくれるとは限らない、お金も使えばなくなる」
という意味のことわざです。
最近の子どもたち(といってもいい年をした大人)は親世代を頼りきって生活していることが多いです。
(私もそのなかの1人です)
自立をする気がなく、倹約の気持ちもなかったです。
親がいればどうにかなるという気持ちがありましたが、結婚して親と離れて暮らすことで、このことわざの意味を実感しています。
お金も親も大切ですが、頼りすぎてもいけないのです。
親の心、子知らず
これは今現在の自分の子どもにいいたいことわざです。
「子どものことを思う親の気持ちや深い愛情を知らずに、子どもは勝手気ままなことをする」
という意味のことわざです。
子どものことを思ってあれこれ口出しする、うるさい親だと思われていると思います。
それは子どものためであり、将来いろいろなことで困ることがないようにと心配するからなのですが、こちらの気持ちが全く伝わっておりません。
これはきっと自分の親も私に対して思っていたかもしれません。
親になって初めてわかることわざです。
子にすることを親にせよ
どちらかというと子どもよりも親向けのことわざです。
「慈愛深く子供に接する態度と心で、自分の親に仕えよ」という意味があります。
子どもばかりに目を向けず、親にも同じくらいの気持ちを持てということですが、やはり子どもが小さいうちは親より子どもが1番になりますので、少し子どもたちが成長するまで親には元気でいてもらい、落ち着いてきたら親孝行しますよ、なんていいたいです。
親孝行と火の用心は灰にならぬ前
言葉としてはストレートなことわざです。
「親はいつまでも生きてはいないので、生きているうちに親孝行をしろ」ということわざになります。
火の用心は火事になる前にしないと意味がないのでどちらも後になってからでは遅いという事ですが、灰になった親に感謝の言葉は伝わらないので、生きているうちに孝行をするべきだということですね。
子を持って知る親の恩
文字通りの意味のことわざであり、子を持って初めて親の恩・ありがたみを実感することを意味しています。
実際に私自身も子どもを生み育てていくことで、親(特に母親)の有り難みを実感しています。
きっと子どもたちも将来子どもを持つことで親の存在は有り難いと感じてくれたらいいなと思いました。
親には一日三度笑って見せよ
「親には笑って接しよう」という意味があることわざです。
子どもの笑顔は親にとって何にも代え難いものであり、笑顔でいてくれたらそれだけで親孝行を1つしてくれたことに値します。
毎日笑顔でいてくれたら嬉しいですが、ほどほどがいいですね。
石に布団は着せられず
こちらも読んで字の如く、ということわざです。
亡くなってお墓に入ってしまった親には布団をかけてあけるような親孝行をすることはもうできない、生きているうちに親孝行はしておこうという意味です。
孝は百行の本
あまり聞き慣れないことわざですが、親孝行は、すべての善行の基本となるものであるということ。
「百行」は、すべての善いおこないの意という意味があり、親に孝行も出来ない人は他の人にも善い行いなどできないであろうということでしょうか?
確かに納得、といえます。
親の掛替えはない
「地球上でたった一人の親なので、心残りがないように親孝行をしておくことが必要だ」ということわざです。
親の存在は唯一無二のものであるので、心残りがないように親孝行をしておくことが必要であるということです。
現在の家族のあり方などと比べるとちょっとピンとこないかもしれませんが、お互いが心残りと思わないように親孝行をしたりされたりしたいものです。
先人たちも親孝行ができていなかった?
ことわざとは先人たちが鋭い風刺や教訓・知識などを含んだ言葉であり、その言葉を私たちは受け継いできました。
親孝行に関することわざが数多くありましたが、親を敬う気持ちが今よりも強かった時代の人達もなかなか親孝行をすることができなかったのかもしれません。
後悔をする前に親孝行をしておこう、そのように伝えることわざが多いことに驚かされます。
身近にいると感謝の気持ちやありがたみを感じることもありませんが、どんなに親孝行をしいても足りないくらい親には感謝が必要であるともいえます。
まとめ
親孝行に関することわざをご紹介しました。
聞き覚えのあることわざから、あまり聞いたことのないものまであるかと思いますが、どれも親を大切にすること、親孝行をしないことで後悔しないために親孝行をすることをすすめているものばかりです。
親孝行はやらないよりもやるべきである!これが先人たちからのメッセージということになります。
難しいことばではなく、簡単ですぐに理解することが可能なことわざを親子で覚えながら親孝行について勉強するのはいかがでしょうか?
家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。