親孝行を意識する人が増えていく中で、企業、特に保険会社でも親孝行に繋がるような保険商品をみかけることがあります。
保険とは、日常生活で起こる様々なリスク(危険)に備える制度です。
病気・災害・事故、老後や死亡後の家族を守るための保険、いろいろな種類の保険商品が出ており、多くの方は1つは加入していることでしょう。
自分に万が一のことがあった時のためにと、保険に入っておく人が日本人は多く、老後のためにと保険に加入している親も多いです。
その保険を親孝行のために加入するということになるのですか、親孝行で保管に加入するということはどのようなことなのでしょうか?
保険会社が提案する「親孝行のための保険や制度」と、私たちが考える「親孝行を保険でする」ということについて考えていきたいと思います。
目次
親を介護するにもお金がかかる
子育て世代の親の年代になると、そろそろ介護問題を真剣に考える必要がある年齢になってきます。
それまでは他人事のように思っていた介護問題も、日々衰えていく親を見ていると身近なものになったと感じている人も多いでしょう。
「老い」を目の当たりにして「親孝行をしなくては」と感じる人も多いといわれています。
「親の老い」と「親孝行のタイミング」は同じタイミングで考えていくことになるようです。
みずほ銀行の調べでは、親の介護にかかる費用は1年間で約43万円ほどになると試算されています。
これは現時点の介護保険を利用した上での年間の費用であり、これ以外にも老人ホームなどの老人福祉施設を利用することになると金額がさらに高くなります。
子育て中でお金がこれからどんどんかかるというのに、親の介護費用まで負担…親がある程度の貯蓄と保険に加入していれば不安はありませんが、これからの世の中がどのようになるか分からないので不安に感じるはずです。
親孝行保険、親介護保険、保険で親孝行とは?
保険に加入するということは、以下のような不安を解消するために保険に加入をするという人がほとんどです。
- 病気やけがのリスクに備える
- 死亡のリスクに備える
- 長生きのリスクに備える
この他にもさまざまなリスクに備えた保険があるので、自分に合った保険が分からないという人も多いはずです。
保険の詳細については、ご自身で調べていただくのが一番ですが、「親孝行や親の介護」に特化した保険があるのでご紹介します。
保険と親孝行?
なんとなくイメージできますが、どのようなことが保険でできるのでしょうか?
保険会社では親孝行・親のための保険などがあるのを知っていますか?
損保ジャパン「介護サポートプラン」(すかいらーくグループの保険になります)
大手外食チェーンであるすかいらーくでは、損保ジャパンと共に「介護サポートプラン」を提案しています。
親の介護が必要になった時、親孝行一時金と介護一時金を支払い、介護をする人・介護をされる人を金銭面でサポートしてくれるというサービスです。
支払の条件はありますが、加入していることである程度の不安を解消することができます。
加入することで、介護時間の支援、必要に応じた介護情報の提供や自身の介護リスク軽減のためのサービスが提供されます。
一時金の金額もいくつかのプランがあるため、負担を少なくすることも一時金を多くもらうようにすることも可能です。
介護に特化した保険商品ではありますが、大きな負担となる介護費用などを、親孝行一時金や介護一時金として支払を受けることができることはとても心強いです。
企業保険となるので、制度自体もされているので、従業員や勤続1年以上のスタッフ、退職者も加入可能になります。
1年ごとの募集のようなので、加入を希望する場合は春以降に加入となるようですが、介護と親孝行に特化した保険としておすすめです。
プラス少額短期保険・「親孝行保険(現在新規申し込みを受け付けていません)」
こちらは、現在取り扱い受付をしておりませんが、親孝行に特化した「親孝行保険」になります。
子どもから親へ贈る保険とのことで、親が要介護認定に認定された際に支払われる保険です。
契約年齢も60~100歳と介護を必要とする親が加入しやすい保険になっていて、毎月の保険料も家系の負担が少ない金額になっています。
親の将来を考えて保険をプレゼントするという考え方も良いかもしれません。
現在こちらの保険商品は新規申し込みを受け付けておりませんが、「保険で親孝行をしよう」という方にはピッタリです。
プラス少額短期保険・「親孝行保険(現在新規申し込みを受け付けていません)」
ANA 明日へのつばさ「親介護保険」(ANA MILAGECLUB 会員限定サービスです)
ANA、そう!航空会社のANAが東京海上日動火災保険と始めた保険商品になります。
こちらはマイレージクラブ加入者のみのサービスですが、ANAの保険ということで意外だなと思う人も多いでしょう。
親が介護が必要になった時に備えることができる保険であり、介護が必要になった場合は100~500万円までの一時金が支払われます。
被保険者の範囲が本人・配偶者、本人と配偶者の両親まで利用することができる、親の介護が必要になった時の心配を減らせる補償内容になっています。
WEB完結型の保険となっているので、加入手続きが簡単です。
使用目的も問われることがないため、必要に応じた介護をすることができます。
親も子供も安心するためには介護やお金の不安を解消することも大切
一般の保険でも介護などに対応した保険も多数販売されているので、今回紹介した以外の保険もチェックしてみると、親孝行に特化したもの、親の介護のために使用できるものがあるはずです。
親自身も自分の老後に対して保険などに加入して、子どもに負担させないようにしていますが、どのくらい出費が必要なのかはわかりません。
親も子も安心して暮らしていくためには、それぞれが「もしものとき」のためのお金の不安を少しでも解消しておくことが必要になります。
親孝行保険や、親介護保険などは親子で不安を解消する1つの方法として良いものです。
勝手に加入してしまうのではなく、子どもから親に話をして、「親孝行としての保険加入」をしてみてはいかがでしょう。
まとめ
ご紹介した保険商品は、加入条件があったり現在加入ができない保険となります。
実際にこのような保険に加入をしたいと思う場合は、自身の条件に合った保険を探すようにする必要があります。
高齢化社会となり、親の介護問題が深刻化しているので、このような保険商品はこれからもっと増えることでしょう。
「親孝行」として保険を考えていく、親を大事に思うからこそ必要ではないかと思います。
家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。