親が自分に何かをしてくれる、当たり前のことだと子どもの頃は思っていて、そのありがたみなど感じることがないかもしれません。
ことわざに
「孝行のしたい時には親はなし」
などとあるように、ありがたみを感じる時には既に親はいないことも…。
私自身、子どもを産むまでは親のすねかじりのような生活でしたが、結婚して子育てをしていくことで親のありがたみを感じるようになりました。
親のありがたみを感じるタイミングは人それぞれです。
この記事では、親のありがたみを感じるタイミング、子育てすると分かる親の凄さをご紹介していきます。
目次
親のありがたみはどのような時に感じるもの?
親のありがたみをどのような時に感じますか?
毎日朝から晩まで小言をいわれたり、行動に対して注意をしてくる、学生時代はただうるさい存在だと感じたりしませんでしたか?
私は朝から晩までとはいいませんが、小言が多い母親をうるさいと思い、敬遠していた時期があります。
アルバイトで稼いだお金も「大切に使いなさい!」というので、自分で稼いだお金なのだから何に使ったっていいじゃないか!口出ししてこなくてもいいのでは?思っていました。
アラフォーのおばさんになり、子どもを育てていると口出しする意味も理解できて、「あぁこんな気持ちで母親は私に言っていたのかも?」と思えるようになりました。
私の場合には、出産を経験したことで親(特に母親)のありがたみや凄さを実感しましたが、一般的にはどのようなタイミングで親のありがたみを感じるのでしょうか?
親のありがたみを感じるタイミング
人それぞれではありますが、親のありがたみを感じるタイミングというのは自分自身の人生の節目などと重なっているように思います。
どのような節目で感じることが多いのか、ご紹介します。
成人する(働き始める・独立する)
成人式などでは、親に感謝をするセレモニーがある地域もありますので、嫌でも親のありがたさを感じることになるでしょう。
セレモニー化されているので、本当にありがたみを感じているかというと疑問ですが、言葉として伝えやすい時となります。
成人という意味では就職して働き始めた時や、一人暮らしを始めた時などは、親のありがたみを最初に感じる節目の出来事となるはずです。
社会の荒波に揉まれ、これまで親がどれだけの苦労をしていたのかを知るきっかけにもなります。
こんな苦労をしながら自分を育て上げてくれたのだと思うと、親って凄いなと感じるでしょう。
一人暮らしを始めると母親の偉大さを感じるはずです。
掃除洗濯毎日の食事、自分で行ってみると分かりますが本当に大変です。
自分1人でも大変なのに、毎日休まず行って、仕事を持っていれば仕事もこなしているのです、凄い!だけでは言い尽くせないくらいの気持ちになりませんか?
結婚する
結婚して親のありがたみを改めて感じる人も多いのではないでしょうか?
自分の親ばかりではなく、パートナーをここまで育ててくれたことにも感謝の気持ちが芽生えるはずです。
やんちゃをしてきた人であれば、ここまでどのくらい親を困らせてきたのかと振り返ると、気苦労をさせてしまったなと思うようになります。
これからは親に心配されることのない人生を送っていこうと改めて感じ、親孝行をしようと思うでしょう。
結婚は親との関係が大きく変わる出来事の1つであり、人生の節目になります。
親と離れて暮らすことになりますが、寂しいと思うことなく、親を安心できる生活が送れるようにしていきましょう。
子どもを持つ
子どもを持つことも、親のありがたみを感じるきっかけになる人が多いです。
私自身2人の男の子の子育てをしておりますが、男の子ということもあるのか毎日注意することばかりで、なぜここまで親を困らせるのかと思ってしまいます。
忘れ物も多い子ども達なので、学校から連絡をいただくこともしばしば…。
「もう!学校から連絡の来ない生活を送らせてほしい!」と何度子どもに言ったことか…。
母親にそのことをグチると必ず「あなたも似たような子だったわよ。あなたの子どもだから仕方がないわね」といわれてしまいます。
あぁ…お母さんごめんなさい。
子どもを持って初めて親の苦労を知ることとなりますが、子育てって大変だと思うと同時にその大変なことを乗り越えてきた母親の凄さを実感します。
私も母親のような存在となれるのでしょうか?
親の死
悲しいですが、親のありがたみは親が亡くなってから気づくことが多いです。
ささいな事でも親がいてくれたから、笑い飛ばせたりすることができたということがどれだけ多いのか気づかされます。
口論が絶えない関係であったとしても、溺愛ぶりに嫌気をさせることも、親が自分に対して愛情を注いでくれていたか感じることであり、亡くなってしまったら思い出すことしかできなくなります。
親孝行をしなくてはいけない、そう思うと荷が重いかもしれませんが、親と過ごせる時間がどれだけ大切かを知ることで親の存在の大きさでありありがたみを改めて感じることができるはずです。
子どもを持って初めてわかる母親の凄さ
子どもを持って初めて知ることの1つに、母親という存在の凄さではないでしょうか?
子どもの頃は、うるさくて面倒な存在としか見ていませんでしたが(おかあさんごめんなさい)、子どもを持ち母親と同じ目線になってみると、その存在の大きさに改めて驚かされます。
子どもが小さな時は、母親の存在が子どもの世界のすべてです。
お母さんがいないと何もできなかった子どもが成長して、少しずつ世界を広げて、母親から離れていきます。
一番身近で、味方であり厳しい存在ですが、何かがあった時はその身を投げ出しても子どもを守ってくれます。
私の母親も困った時には守ってくれました。
私も2人の子どもの母親ですが、母親になると今までになかったものが自分の中に生まれているのだなと思うことが多くなりました。
子ども達の顔色一つでその時の気持ちを判断し、相談に乗ったり叱ったり、病気になれば真夜中であろうと病院に向かいます。
母親になるとこのようなことが当たり前にできちゃうのです(全てのお母さんがこのようであるとは限りません)。
母親というのは不思議なパワーがあって、子どもにも母親自身にも説明がつかないような凄さが生まれているのかもしれません。
うちのお母さんは世界一のお母さんです!
「私はそのような親ではない」
「うちのお母さんは違う」
などと思う人もいるかもしれません。
私も母親のことを、凄い人だなと思うことはありませんでした。
東日本大震災の時に、ボランティアとして被災した人たちの生活のお世話を率先してしていた母親を見て、自分だって自宅が半壊して大変だというのに周りの人への気遣い(避難所のお世話役だったという理由もあります)ができる母親は凄い人だと思いました。
その時に、いつだって自分のことよりも子どもである私達のことを大切にしてくれていた事を思い出し、改めて母親の凄さとありがたみを感じたのです。
それまでは、感謝の気持ちを伝えるのは母の日と誕生日くらいでしたが(それも半強制的に)、一緒の時間を増やすようにして、楽しい時間を過ごしたいと思うようになりました。
物などを贈られるのが嫌いな母親なので、おいしいものを食べてお喋りをして、大笑いしている時間が一番楽しいといってくれます。
周囲に何かをできる人だけが凄い人ではありません。
子どものための一生懸命になってくれる母親は、子どもにとって凄い存在です。
誰にとっても母親は世界一のお母さんなのです。
まとめ
親、特に母親の存在のありがたさについてお伝えしました。
私は子育てがこんなにもパワーが必要で大変な事なのかと知ったことで、母親のありがたみや凄さを改めて感じたのですが、親との距離をおくことで親のありがたみを知るという人はがたくさんいます。
ありがたみを知って、親孝行をしようという気持ちもとても大切ですが、ありがたみを感謝の言葉に変えて伝えてみるだけでも親はとても嬉しいものです。
今、もしありがたみや感謝を感じることがない人も、ちょっとしたきっかけでありがたみや感謝の気持ちが生まれるはずです。
その時に、素直な気持ちで感謝ができるといいですね。
家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。