11月23日は「勤労感謝の日」ですね。
勤労感謝の日とは「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう」国民の祝日です。
勤労という言葉自体が「賃金を得て働くこと」であるので、賃金を得ていない人は感謝されないのか?と思う人もいるかもしれません。
賃金を得ていない人であっても、すべての働いてくれる人に感謝することが必要ではないでしょうか?
この記事では、働くという意味と、勤労感謝の日の意味についてご紹介します。
目次
勤労感謝の日とは
毎年11月23日は勤労感謝の日です。
1948年に制定されました。
実は制定以前でも11月23日は日本古来の重要な宮中行事「新嘗祭(にいなめさい)」の日であり、新嘗祭とはその年の収穫物を神様に捧げ感謝をし、翌年も豊作であるように願うものであります。
現在も天皇が毎年行っており、ニュースなどで一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか?
収穫物の感謝をする日であった新嘗祭が勤労感謝の日となったわけですが、勤労が指す労働は農業などに従事する人を指す意味合いが強いです。
今現在は農業従事者よりもそれ以外で働く人が多いので、働く人すべてに感謝(働いている人は自分以外の人への感謝)をしようという日になっているのです。
勤労だから家事などをおこなう人は関係ないの?
子どもに言われそうな質問ですが、確かに家事には報酬がありません。
しかし、家族のために働いてくれているのです、家族全員で感謝をしない訳にはいきません。
働きに出る人が毎日元気に仕事に行けるのも、子どもが学校に毎日通えるのも、家の家事などをしてくれる人がいるからです。
共働き世帯で家事を分担していたり、子どもが家事を負担してくれることもあるでしょう。
家事などは面倒な仕事です。
自分の事だけではなく、他の家族の分も行うので負担も大きいです。
誰かのため、家族のため、家事という仕事を行ってくれる人を、一番に感謝をするべき相手ではないでしょうか?
子どもでも大人でもお年寄りでも関係ありません。
身近な家族に感謝をしよう
仕事に出て家族を養ってくれる人はもちろん、家を守ってくれる人、お手伝いをしてくれる子ども達だって勤労感謝の日に感謝をするべきです。
「働いてくれてありがとう」
常日頃感謝の気持ちを伝えている人でも、自分のために働いてくれたことに感謝をするのはちょっと恥ずかしいかもしれません。
家族のために働いてくれるから自分が今の生活をすることができるのだと思えば、感謝をする気持ちも自然と生まれてくるでしょう。
勤労感謝の日が近くなると、学校の校外学習などで会社見学を行う機会が増えて、働く人への意識が強くなります。
働いている人、という意味では家庭の事をしてくれる家族についても一緒に授業で取り上げてくれれば良いなと思いますが、実際は別にされてしまうことが多いです。
家事は昔から勤労に含まれていないとされているので、仕方がないのでしょう。
そして、家事は毎日そばで見てるものなので、特別なものではないという意識があるかもしれません。
身近なこと過ぎで大変であることを理解してもらえない、家事をする人が感じる気持ちであり、特別な感謝をしてほしいわけではありませんが、理解をしてほしいと思っています。
理解をするためには、勤労感謝の日に家事を手伝ってみてはいかがでしょうか?
他の家族と一緒に家事を行うことで、大変さのほんの少しでも理解をして、有り難さを感じてみることも時には必要です。
有り難さを感じることができれば、感謝をすることも可能になります。
プレゼントなどよりも、喜ばれること間違いなしです。
今まで働いてきた人にも感謝をしてみませんか?
勤労感謝の日は、今現在働いている人にだけ感謝をするものではありません。
今まで自分たちのことを育ててきてくれた家族や両親へ、感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?
自分が働き、子どもを育てていると、親がここまで自分を育ててくれたことがいかに大変であることかに気がついたと思います。
父の日・母の日、感謝をする日がそれぞれありますが、それとは違った意味での感謝をしてみましょう。
働くことの大変さを知ったうえで感謝をすることで、親も自分の成長を実感してくれるはずです。
誰かのために働く経験をしたことがある人々を褒めよう!
そんな気持ちで勤労感謝の日を過ごしてみるのも良いかもしれません。
まとめ
勤労感謝の日について紹介しました。
勤労感謝の日は元々新嘗祭が国民の祝日になったもので、農業分野への勤労を感謝する意味合い大きいようです。
今現在は働く人々に感謝をする日として定着し、私たちは働いている人へ感謝をする日と認識するようになりましたが、勤労(賃金を得て働いている人)ばかりに目を向けてしまいがちです。
勤労感謝=働いてくれる人すべてに対しての感謝をする気持ちを持ち、家事などを行ってくれる家族やこれまで働いてくれた親に対しても感謝をするべきです。
勤労感謝の日は、家族と一緒に働くことについて話し合ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに勤労感謝の日くらいは家事をしたくない!と密やかに思っている人って結構多いので、勤労感謝の日に家事を1日担当してみるのも良いプレゼントになります。
家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。