子どもの頃はお正月になると、祖父母や親戚の家に行くとお年玉を貰うことができるので、お正月がとても楽しみでした。
大人になり逆にお年玉を渡す立場になると、金額も人数も多い場合にはかなりの出費となってしまい、ちょっと憂うつだと思ったりする人も多いかもしれません。
子どもが喜ぶんでくれるのであればそれで良いと思う反面、子どもが羨ましく感じてしまいます。
実家などに帰る機会が少なくなり、親孝行ができていないと感じた時に、年末年始の帰省の際に親にもお年玉を渡してみるのも親孝行といえます。
今回は、親にお年玉を渡すことについて、いろいろ紹介していきます。
目次
お年玉は子どもだけのもの?
お年玉は大人が子供へ渡すのが一般的とされています。
ちなみにお年玉とは新年を祝うために贈られる金品のことであり、特に子供に金銭を与える習慣及びその金銭の意で用いられています。
目上の者(主に大人)が目下の者(主に子ども)に贈るのが特徴です。
お年玉は目上の者が目下の者へ贈るものとされているので、社長が社員にお年玉を贈ったり、先輩が後輩に贈ることは問題がないようです。
では、親(目上の者)にはお年玉は贈ることができないのか?ということになりますが、贈ってはいけないとうことはありません。
目下の者が目上の者に贈る場合はお年賀というので、言い方を変えてしまえば失礼がなく金品を贈ることができます。
親にお年玉を贈る人も増えている
親にお年玉を贈りたい、そう思った時は贈ることがマナー違反ではないことが分かりました。
最近は、親と頻繁に会って親孝行をする機会もなく、一緒に旅行や買い物なども簡単にできる状況ではないので、本来親のために使うはずだったお金を贈る人も増えています。
子どもからの旅行、プレゼントなどを、遠慮してしまう親に親孝行をしたいと思う場合などにもお年玉として贈るという人もいるようです。
しかし、いくらお年玉を贈りたいと思っても、自分の経済状態が苦しいのにそれでもお年玉を捻出するようなことはしない方が良いでしょう。
気を遣い親孝行の気持ちで贈ることは、親として嬉しいですが、生活の余裕がないのにお年玉を贈っても逆に心配をさせるだけになってしまいます。
親にお年玉を贈る場合には、自分自身の経済状態を考えて気を遣わせない金額を渡すことが良いでしょう。
私の親などは金銭を受け取らないタイプなので、お年玉といっても受け取ってはくれないはずです。
この場合にはお年玉ではなく、「お年賀」としてお金以外のものをプレゼントするのも良いでしょう。
お年玉はお金だけじゃない?
目上の人には「お年賀」としてお年玉などを贈ることがよいとされていますが、一般的にお年賀といえばお金というよりは物を贈ります。
お金を贈ることがお互いに嫌だと思う場合には、何かしらのプレゼントやお正月らしい物を贈ってみるのはいかがでしょうか?
体験型カタログギフト
体験型カタログギフトとは、グルメや宿泊、スパなど、非日常を楽しむことができるカタログギフトです。
子どもの予算に合わせたカタログギフトではありますが、親の好みの合わせて選ぶことが可能です。
日程もある程度自由に決めることができるので、慌てることもありません。
普段は行かないような場所や体験なども、カタログギフトとして贈られることでチャレンジしてみるきっかけになるでしょう。
こだわりなどのある親へのお年玉代わりのプレゼントとして最適です。
食品などのカタログギフト
食品等のカタログギフトは、贈る側贈られる側どちらも便利で選びやすいです。
地域限定や、季節限定など特別なカタログギフトなどもありますので、好みに合わせたカタログギフトを贈ることも可能です。
商品券
商品券は一番使いやすいものかもしれません。
親へ贈ったものであっても第三者に渡すことも可能です。
子ども(孫)などがいる場合には、お年玉を贈ったとしても、自分たちのことに使わずに子ども(贈った本人)・孫に使ってしまうことがほとんどかもしれません。
本当は親の自由に使ってほしいと思いますが、子どもや孫に使うことが楽しみということもあります。
自由に使ってもらえるものとして贈ってみるのもよいでしょう。
大人のお年玉のマナーとは
- 親へお年玉を贈る時は「表書き」に注意
お年玉のつもりで贈るとしても、表書き(袋)は「お年賀」としましょう。
目上の人への敬意を表すためであり、身内であっても変わりはありません。 - 親へのお年玉の相場は?
お年玉の額面などは1~2万円ほどが相場とされています。お互い気を遣うことがない金額といえますが、経済状況などに応じて金額を変えても問題はありません。
無理のない範囲で贈るようにしましょう。 - お年玉は目下の人に贈るもの
先に説明していますが、本来はお年玉は目上の者が目下のものに贈るものです。
本来のマナーとしては親に贈ることはマナー違反なのかもしれませんが、感謝の気持ちとして贈るものであれば問題ありません。
目上の者へ贈ることができないのであれば、上司や立場が上の者の子どもへお年玉を渡すことさえできません。
それでは子どもがかわいそうですよね?子どもには罪はない、ではないですが、役職などは関係ないので、お正月などにお会いした時は、お年玉を渡してください。
まとめ
親へお年玉を贈ることについて、紹介をしました。
親に感謝の気持ちや、なかなか親孝行ができない代わりに、お年玉を渡すことは可能です。
実際にお年玉を渡している人も多いようです。
しかし、お年玉とは本来目上の者から目下の者へ渡すものなので、お年玉として渡すことは失礼となります。
「お年賀」として、マナーに気をつけて、感謝の気持ちと共に渡してみてはいかがでしょうか?
家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。