「親孝行をする側」だった自分が「親孝行をされる側になる」と聞くと、もの凄く自分が年を取ったと感じるかもしれません。
大人になった我が子から贈られるプレゼントなどは経済的自立を感じる事ができ、一人前の大人になったんだなと思うかもしれませんが、親としてはちょっと寂しさも感じるでしょう。
親として親孝行をしてもらえるのであれば、どんな親孝行がいいですか?
私が親孝行を意識するようになった理由について紹介します。
目次
親孝行って本当に必要なの?
親孝行と聞くと、何かをしなくてはいけないもの、というようなイメージを持つ人が多いです。
「時間や場所を作り、プレゼントを用意して感謝の言葉と共に親に伝える」
確かに、このような親孝行をするとなると恥ずかしいですね。
親孝行をする側の子ども、される側の親、双方がなんとなく気恥ずかしさを感じてしまい素直に気持ちを伝えあえないことになってしまうこともあります。
義務的に感じてしまい、なぜ親孝行をするのか?親孝行って本当に必要なの?そう思ってしまうことはないですか?
私自身、親孝行な子どもか?と聞かれれば、親孝行な子どもではないと答えます。
プレゼントをすることもありませんし、旅行に連れていくことも滅多にありません。
親からも親孝行について何か言われたこともなく、親孝行を意識してみたことがありませんでした。
親孝行って本当に必要なものなのかな?と感じていました。
親になって親孝行をされる側になった
子どもが生まれてから、親孝行という言葉を意識するようになりました。
親孝行をする側から、親孝行をされる側になったというのが大きいかもしれません。
子どもはいろいろな行事を通じてその成長を伝えてくれ、その成長を感じるたびに親孝行をしてくれているなと感じるようになったからです。
子どもは「親孝行」をしているつもりはありません。
子ども自身「こうしてあげたい」「これは喜ぶかな」純粋な気持ちで親にしてくれることが、親として一番喜ぶことだということに気づいたのです。
大人になり、経済面での余裕が生まれ、親に物を贈ることで感謝の気持ちを伝えることが増えてしまいましたが、本当に親が喜ぶのは、物ではなく気持ちであるということだと気がついたのです。
幼い子どもからのプレゼント
私がそのことに気がついたのは、子どもが幼稚園に入ったばかりの頃でした。
母の日など、それまで自分と義理の母親にしか贈ったことがなく、自分が母の日に何かを贈ってもらうことは一度もありませんでした。
子どもにも母の日について教えることもなかったので、母の日を知らなかったと思います。
母の日に偶然花屋さんを通りかかり花を見ていたら、子どもがお花を買いたいと言い出しました。
母の日だからお母さんに買いたいんだというではないですか?
当時はお小遣いも与えていなかったので、どうせ私が支払うんだな…と思いつつ選んでもらったのですが、子どもが選んだのは折れた百合の花でした。
「(どうせ私が払うんだし)もっと違ったお花にしてよ」
といったところ
「僕のお小遣いで買うからこれでいいんだ」
と手に握った50円を見せてくれました。
その50円を見た瞬間、本当に申し訳ない気持ちと、子どもの気持ちを素直に受け取れなかった自分を恥ずかしく感じました。
(そのお店では母の日や父の日などに、売りに出せないような花を子どもが購入しやすい値段で販売していました)
恥ずかしいやら嬉しいやら、何ともいえない気持ちで子どもをレジへ行かせたことが昨日のことのように思い出されます。
親孝行をされて知る、親孝行って嬉しいものなんだ
子どもにとっては何気ない行動だったかもしれません。
幼稚園で「母の日にはありがとうと一緒にお花を贈りましょう」などといわれたのかもしれませんが、それをしっかりと理解して行動にしてくれたことが、何よりも嬉しく成長を感じられる出来事になりました。
親孝行とは「親を敬い感謝すること」、子どもからのプレゼントは、私に感謝をするための贈りものだったので、立派な親孝行をしてくれました。
私が生まれて初めて子どもから親孝行をされて、親孝行の大切さと親孝行がこんなにも嬉しいものなのかということを知り、改めて自分の親にも親孝行をしてあげたいと思ったものです。
大人になって、この時の子どものような純粋な気持ちで親孝行はできないかもしれませんが、親に感謝をすることに年齢は関係ないので、常に感謝の気持ちを持ち、親との時間を過ごしていこうと思うようになりました。
まとめ
7年以上前の思い出になりますが、親孝行を考えるようになったきっかけをご紹介しました。
親孝行とは、他人からいわれて行うものではありませんが、きっかけがなければ考えることもないことでもあります。
親孝行について考える機会を与えてもらい、日々親孝行であったり、家族ついて考えるようになりました。
改めて何かをしたということはありませんが、家族を想う時間を増やしたことで、今まで以上に家族と向き合う時間ができたように感じます。
これからも「かぞくのとき」を通じて家族や親孝行の素晴らしさをお伝えしていければと思っています。

家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。