小正月が過ぎると、スーパーでは節分の日のための豆などが並びます。
豆を購入すると鬼の面がオマケでもらえるので、ついつい購入してしまいますが、節分の日とは何のためにあるのかご存じですか?
年中行事として行う人が多い節分ですが、意外と節分がある理由を知らない人もたくさんいます。
この記事では、節分の日の由来と、本来の節分の方法などについて紹介します。
目次
2022年の節分は2月3日木曜日です!
今年の節分の日は2月3日です。
あれ?と思った人もいるかもしれませんが、昨年の節分の日は2月2日でした。
毎年同じ日に節分だと思っている人も多いかもしれませんが、節分の日は固定されているものではありません。
ちなみに1984年は2月4日でした。
ほとんどの年では2月3日が節分になるのですが、稀に日にちが変わるという珍しい行事です。
節分の日は年によって変わる理由とは?
まず、節分とはどのような行事なのでしょうか?
節分の発祥は中国であり、平安時代の大晦日に宮中行事として追儺(ついな)という行事が行われたことが節分の元であるといわれています。
立春に行われる追儺は、邪気を払い無病息災を願う行事として行われていました。
大晦日に行われる追儺は、陰陽師を招き、厄や災難を祓い清める儀式で、古くは「続日本書紀」に記述がみられます。
江戸時代には、宮中行事として行われなくなったが、豆をまいて鬼を払い無病息災を願う「節分」という行事となり、庶民の間に広まり定着しました。
本題になる節分の日が変わる理由ですが、うるう年がどうやら関係しているようです。
うるう年(閏年)とは、2月29日が存在する年のことをいいます。「閏(うるう)」とは、暦こよみの上での日数や月数が平年より多いことを指し、約4年に一度訪れます。平年は365日ですが、うるう年には366日になるということです。
なぜ、うるう年が設定されたのかというと、実際の季節と暦がずれてしまうためです。
ずっと365日の暦にしてしまうと、徐々に季節と暦がずれてしまうため、4年に一度、2月に1日を足して調節をしているのです。
うるう年によって立春も異なり、立春が節分の日となるため、節分の日も同じではないということになります。
うるう年の翌年の節分が2月2日となるため、昨年は2月2日が節分の日でした。
正しい節分とは?
節分は鬼を払い無病息災を祈るもの、幼稚園や保育園、学校などで節分の豆まきなどを行うことが多いので、なんとなく節分の意味は分かっている人も多いです。
しかし、正しい節分、正しい豆まきの仕方を知ってる人は少ないでしょう。
まず、豆まきは誰がするのか?というところから始めましょう。
本来節分の豆まきは「年男」がするものです。
年男とは一家の主を指していましたが、現在はその年の干支と一緒の干支に生まれた男性を年男といいます。
年男、年女、地方によっては厄年の人が豆をまく風習もあるようです。
一般家庭の場合は家族が揃って豆をまいていることが多いです。
1.日暮れまでに福豆を準備
鬼が戸口からは入るのを防ぐため、柊(ひいらぎ)の小枝にイワシの頭を指したものを門や玄関に飾ります。
鬼はイワシと柊が大の苦手といわれているからです
2.午後8時〜10時頃開始し、玄関、ベランダ、窓などすべての戸を開けます
年男は桝に入れた福豆を手にして玄関から各部屋を回り、出入口のところで「鬼は外、福は内」と2回ずつ繰り返し声をかけながら豆をまきます
(桝を左手に、胸の高さに持ち、右手で下手投げでまくのが正しいまき方です)
3.豆をまき終わったら鬼を締め出し、福を逃さないために、すぐに戸を閉めます
4.豆まきが終わったら家族全員で豆を食べます
この豆は「年取り豆」と呼ばれ自分の年齢だけ、もしくは年齢の数+1個だけ食べるのが習わしです
そんなに豆は食べられないという場合は、代わりに「福茶」を飲む習慣もあります
ちなみに、豆まきの豆は炒り豆が使われますが、「拾い忘れた豆から芽が出るとよくない」といういわれがあるからです。
鬼役は必要?
常々思っているのですが、学校行事などでは必要かもしれませんが、節分の豆まきには鬼役をする人が必要なのでしょうか?
家族の誰かが鬼役になって豆まきを楽しむ家庭も多いですが、鬼役をやる人がいないから節分の豆まきができないと思っている人もいるかもしれません。
本来の豆まきには、鬼役は必要ありません。
豆まきで対峙する「鬼」とは目に見えない邪気を指しています。
古くから日本では、病や自然災害、飢饉などの厄災を起こすのは鬼の仕業であると考えられていました。
目に見えないもの=鬼という考えになるのですが、実体のないものに向かって豆をまく方が退治をしているという気分がするので、鬼役を作り豆まきをしたのです。
節分で家族の運気をアップしよう!
節分の意味と正しい節分の方法について紹介しました。
本来節分とは、目には見えない邪気を払い無病息災を願う儀式です。
豆をまく時間も遅い時間に行うのが本来の豆まきなので、家族揃って豆まきをしてみてはいかがでしょうか?
それぞれの心の中の鬼を退治して、健康を願うのもよいかもしれませんね。
家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。