「あなたにとっての家族とは?」
様々な「家族観」に触れることで自分の「家族観」を見つけていくことが出来る家族孝行バトン。
前回インタビューさせていただいた岩崎さんからバトンを繋いでいただき、
フリーランスエンジニアで、ビジネスパートナーでもある方にインタビューをさせていただきました。
家族孝行バトンを繋いで下さった方の記事はコチラ↓
https://media.aoitori.family/forty-family/story8/
目次
プロフィール
名前:中村 心
生年月日:1978年5月4日
出身地:福島県いわき市
職業:フリーランスエンジニア
Make Marke合同会社 代表社員
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どんな家庭で育ちましたか?
僕の出身地である福島県いわき市は炭鉱の街なんですよ。
全国から出稼ぎに来た人たちが集まって出来た街です。
うちのお爺ちゃんは新潟の出身で、お婆ちゃんは北海道の出身で、いわきの人ではないんです。
うちの親の世代がいわきに出稼ぎに来た人たちの子供の世代です。
いわきという地域の時間単位はまだまだ「何十年」だと思います。「何百年ここに住んでいます」という人があんまりいない街ですね。
うちのお爺ちゃんは大工さんをやっていました。
うちの親は自営業で飲食店を経営していて、ほとんど家にいなかったですね。
だから僕はお祖父ちゃんお祖母ちゃん子で育ちました。
田舎なので自然がいっぱいでやりたい放題やってました。
家の周りに竹やぶや炭鉱跡地がそのまま雑木林になった場所なんかがあって、そういうあんまり管理されていない場所で遊んでましたね。
仕事で家族の大切さを感じる瞬間は?
僕はここ7年ぐらいフリーランスで自宅をオフィスにしているんですよ。
そういうわけで家の中で仕事をしていることが多いんですけど、僕が仕事に集中できるように奥さんが協力してくれている、と思う時があります。
僕がパソコンに向かい出したら「仕事するんだろうな」と思って、子供と一緒に散歩に行ってくれたり。すごく有り難いですね。
家族の大切さを感じる瞬間は?
いつも感じていますね。
今はフリーランスとして1つの会社に所属せず、いくつかの仕事をやっていますが、家族がいなかったらこのような働き方はしていないと思います。
仕事でリスクヘッジをとっていますが、「なぜリスクヘッジをとっているんだろう?」と考えた時に、家族を養うため、迷惑をかけないため、と思ったりします。
また、仕事で色んな人と関わる中でストレスを抱えて落ち込んだりすることもあるんですよ。
その時に奥さんに話を聞いてもらったりしています。
僕のことをよくわかってくれた上で話を聞いてくれるし、感情を含めて話が出来る家族が身近に居てくれるのは嬉しいですね。
僕が個人事業なので部下や同僚がいないから話し相手がいないんですよね(笑)
あなたにとっての家族とは?
チームだと思います。
僕は結果を求めて行動することだけがチームじゃないと思うんです。
メンバーがいて、そのメンバーで何かやったことが結果につながる。
「リッチな家に住もう」という目的があって家族がいるわけではなくて、
家族が居て、その家族が楽しく過ごした結果として家がリッチになるんだと思います。
望みを叶えるために家族があるんじゃなくて、家族が居て、その家族と過ごすプロセスの結果として望みが叶うこともある、という順番です。(僕のこの「チーム感」伝わりますかね?)
だからこそ、家族もチームだと思います。
子育てにおいて大切にしていること
子供との距離感を大事しています。
子供がやることに対してあんまり干渉しないようにしています。
僕の場合は自分が子供時代に経験したことを基本として子育てをしてます。それ以外サンプルがないので (笑)
僕が子供の頃は、家の敷地内にはみんないるんだけどそれぞれ好きなことをしている、という家庭環境で育ちました。それが基本というか基準になっているので、娘が遊んでいるのもなるべくほっておこうかなと思います。
僕は高校生の時からアルバイトをして稼ぐことができたので、お金で親に頼ったことがあんまりないんですよ。それって親からすると過保護が有効な期間って限られるってことですよね。たかだか十年ちょっとで子供は独り立ちしようとすればできちゃうわけです。
どうせ距離が出来るんだから、先に距離感を持っておくとお互いにとっても良いよねと思っています。
子育てにおいて奥さんと意見の擦り合わせをしますか?
うちは擦り合わせしないですね。
むしろ、擦り合わせが必要だと思ったことないです。
擦り合わせが必要だと思うということは、自分の価値観と違うことがパートナーがやっている現象が先にあるんだと思います。それを「何とかしないといけない」と危機感を感じることによって、擦り合わせをするという行動になると思うんです。
うちは奥さんは奥さんの対応、僕は僕の対応をそれぞれしているので、そこに対して擦り合わせをしないといけないと思ったことはない。個々人、他者に対してどんな行動を取るかは基本的に自由だと思う傾向は強いです。
今だからこそ伝えたい、お子様へのメッセージ
「気が向いたところから勉強すればいいよ」と言いたいですね。
誰に言われたからこれをやる、じゃなくて。
今、2020年から学校の授業でプログラミングが必須になると言われているじゃないですか。
僕の仕事はエンジニアなので思うんですけど、学校の先生たちはこれから大変だと思いますよ。プログラミングについて生徒たちに教えるために勉強しないといけないですし、生徒たちもプログラミングに向き不向きがあるでしょうから。
プログラミングについて知らない親御さんは、子供が学校の授業に追いついていけなかったりすると塾に通わせたりすると思いますよ。
これで子供がプログラミングに入り込めなかったらいじめですよ。(笑)
だから「世の中がこう言ってる」とか「先生や友達がみんなこう言ってる」とかじゃなくて、自分自身に素直に向き合って「あ、これ勉強してみたい」という純粋な興味が湧いたところから自分のペースで勉強すればいいと思ってます。
家族とやりたいことリスト
旅行に行きたいですね。ふらっと。
奥さんが行きたい所に行きたいです。僕はこういうレジャーのプランニング苦手なので (笑)
子供が今3歳(もうすぐ4歳)なんですけど、この数年間は外食する機会があっても赤ちゃんを連れていきづらいお店ってやっぱり意識的に避けてました。なのでお寿司屋さんとか鉄板焼きのお店とか家族で行ってみたいですね。
同じ40代の方へのメッセージ
40代ってある意味で成長フェーズのゴールだと思うんです。学生から社会人になって、自分のスキルを伸ばしたり収入を伸ばしたりして、地位をあげていったりすることをやり切る年代、という捉え方ですね。
今までは出来ないことを出来るようにするという「成長の矢印」を基準にして生きてきた、それが求められてきたことが、40代からはそれでは噛み合わないことが増え出してきます。
これを心理学の世界では「中年の危機」や「ミッドライフ・クライシス」と言われています。(早い方は20代・30代でクライシスが訪れることもあります。)
本人はいつも通り頑張っているはずなのに、内面でも外側でも違和感が生じて仕方がない。
これって、今まで通りのやり方を変えなきゃいけないよ、というサインなんです。
これを乗り越えるためには自分自身の内面に向き合うことが必要になってきます。必然的に。
なので、これまでがむしゃらに頑張ってきた方ほど、僕は内省の時間をたくさん取ってほしいなぁと思います。
つまり、自分を振り返る時間を作るということですね。
自分の存在や行動の源流を遡って考えること。
僕は自分の存在意義などについて考えるようになって乗り越え方が見えてきました。
自分自身が体験しているからこそ伝えることが出来るんですが、内省、大事ですよ (笑)
株式会社青い鳥(https://aoitori.family)
代表取締役 中村 昌史
福岡県宗像市出身
「親孝行」を通じて世の中の家族に幸せを運ぶ事業を行なっている。