「あなたにとっての家族とは?」
様々な「家族観」に触れることで自分の「家族観」を見つけていく家族観バトン。
今回は中学、高校、大学と海外の学校に通い、多様な価値観を取り入れ続ける私の友人にインタビューをしてきました。
子供にとって親とはどのような存在であるべきなのか。逆に「家族はこうあるべき」と言う固定観念に囚われていないか。
今一度考えさせられるような記事になっています。
3分で読める、子供目線で理想的とも言える家族のお話を是非ご一読ください。
目次
プロフィール
名前:森 航大(もり こうだい)
生年月日:2001年4月5日
家族構成:日本在住の父、ベトナム在住の母、日本在住の弟
職業:学生(ユトレヒト大学)
所在地:オランダ
どのような家庭環境でしたか?
教育とか社会経験のためなら惜しみなくお金をかけてくれる。そんな家庭。
例えば「日本だけじゃなくて日本の外も見なきゃ」ってことで、海外によく連れて行ってもらったり、留学を二つ返事でOKしてくれたり…
あとは父親が「本を買うならいくらでも金は出してやる!」って言ってくれて、しょっちゅう本屋に通っていたのも印象に残ってる。
結局色々と経験させてもらえたおかげで、『日本の常識は海外での非常識だ』ってことを身をもって体感できたし、いろんな価値観に触れることが出来たから本当にありがたいと思うよ。
特に小学校6年生の頃、はとこの住むワシントンに行ったことは、自分の人生にとって大きな転機になったなあ。
中国みたいに日本と距離が近い国では日本と似たような文化をちらほら見るけど、ワシントンではそれが一切なかったからね。カトリックの家系で日曜礼拝に行ったりしたんだけど、価値観も世界観も今まで見たことのないものばかりで、とにかく刺激的だったよ。
今思えば、小6っていうまだ純粋に物事を受け止められる時期にこんな体験ができたことは本当によかったなあ。
他の家族と大きく違うものはなんだと思いますか?
心の余裕かな。
ありがたいことに自分の両親はお金を少し多くもらえている。でもそれを惜しみなく子供に回してくれたことが心の余裕に繋がったんじゃないかと思う。
それは今でも変わらなくて、「(せっかくEU圏に住んでいるんだから)いろんな国に行ってみなよ。その時はお金を出してあげる。」って言ってくれることもあるんだ。
もちろんくだらないこととか、遊びにお金を出してくれるわけじゃないから甘やかされてはいないよ!(笑)
そんな家族での1番の思い出はなんですか?
いろんなところに連れて行ってもらった中でも、一番思い出に残っているのはグアム旅行だなあ。
グアムには計4回行ったけど、観光地を回ったことより、母親が英語で無双していたのがとにかくカッコ良くて凄い記憶に残ってるよ。
それがきっかけで英語を勉強し始めたぐらいだもん(笑)
あと(大学教授の)父親とゼミのイベントに行ったことも印象深いね。
中国に連れて行ってもらったり、実際に父親の講義を見に行ったり…何より現役の学生さんと関われたことがかなり大きかった。
自分はもともとゲームやアニメ、漫画とかの娯楽をあまり面白いと思わなかったけど、それは大人と関わることに刺激を感じたからなのかも知れないな。
家族(両親)のことはどう思っていますか?
心から尊敬する存在。
常に自分と近い関係にいてくれたおかげで、反抗期とかもなかったね。
先生として講義をする親だったり、英語を流暢に喋っている親だったり…『本当の親』を見て育ってきたからこそ、親の冒険心だとか開拓心をしっかりと感じることができたし、尊敬することができている。
よく親が反面教師になってる人もいるけど、そんなこと自分は一切思っていなくて、本当にいい影響を与えてもらったと思うよ。
どんな親孝行を考えていますか?
まずは自分が幸せになることかな。
自分が健康で、幸せになって、しっかりと仕事を得てから家族に幸せを分けてあげたいと思ってる。
例えばオランダに家を買って、家族と一緒に住むとかね。
でもその前に、今家族がそれぞれ違うところに住んでいるから、一回オランダに家族全員を呼んでみたいな!
今まで何か親孝行をしたことはありますか?
明確に何かをしてあげた経験はないけど、強いて言うなら、健康な姿を見せるようにしていることは親孝行なのかもしれない。
自分はあまり体が強くなくて、小さい頃は親につきっきりで看病してもらったりしていたから、今は精一杯健康であることを意識してるね。健康はお金で買えないものだし。
あとは友達と楽しくやってる写真を送ったり、少しでも安心してもらえるようにはしているよ。
同世代の人へ一言お願いします!
家族の形って、あまりお金がなかったり、逆に裕福だったり、家族間で仲良くなかったり本当にいろんな形があるから一概には言えないんだけど、どんな環境でも絶望したり諦めたりしちゃいけない。
家族の幸せも、親への恩返しも全て自分次第だから、どんな状況でもまずは何か自分で始めてみること。
めっちゃ大変で勇気のいることだけど、それをしていかないと今のポジションから絶対動けないと思うよ。
東京都文京区出身、大学一年生
株式会社青い鳥インターン
学生団体トガリ隊(pupa)運営
日本の学生をトガらせるために活動中