「家族を大切にしている人の友人は、家族を大切にしているだろう」という考えは、間違っていませんでした。
インタビューを受けてくれた友人から「家族孝行バトン」を受け取った方のインタビューです。
お話を伺いながら「僕もこれやりたい!」と思ったエピソードがありました。
この記事が「家族の大切さを感じるキッカケ」になったら嬉しいです。
目次
自己紹介
年齢:39歳 (1980年生まれ)
仕事:ITエンジニア
ふくろうの森マルシェ(https://www.facebook.com/fukuroforest/)
どのような家庭で育ちましたか?
一般的な家庭で、サラリーマンの父親、専業主婦のお母さん。
家族関係は良くて、男兄弟なのでコミュニケーションの頻度は少ないですが、大事な時にはみんな集まる絆がしっかりある家で育ちましたね。
僕は3人兄弟の真ん中で育ちました。
兄貴は初めての子なので大事に育てられ過ぎて、その反動なのか、次男の僕は逆に放任主義で身勝手気ままに育ちました。
弟はダメな兄貴2人を見てきた半面教師で、真面目で落ち着いた性格で、一番安定感あります(笑)
兄貴の影響で3人とも野球をやっていたんですけど、成功したのは弟だけで、習志野で甲子園まで行きましたね。
今、僕は5歳と2歳の子供が居るんですけど、親になってわかったことが、
子供にスポーツをやらせるんだったら、同じスポーツをやらせないと大変ですね(笑)
道具揃えたり、送り迎えしたり、応援したり、複数のスポーツやらせるなんて、無理ですね。
今にして当時の親の思いがわかりますね。
「家族の大切さ」について感じる瞬間は?
普段あまり連絡とってなくても、大事の時にはすぐに集まる姿を見た時に、家族の絆を感じます。
一緒に過ごした時間の長さに比例して、この絆は深まっているのかなと思います。
あなたにとって家族とは?
一番大事な存在ですね。
自分がどんなにやりたいことがあっても、結婚せずに一人で生きて行くという選択肢は元々なくて。
家族を持って、身近な人を守りたいというのがベースにありましたね。
きっと、自分が育った家族を見ていて、幸せを感じていたからだと思います。
奥さんも同じような価値観のもとに育っています。
まずは家族の幸せがあって、その延長上に地域があって、社会があって。
「家族を持つ=幸せ」というのが親の影響で持てたということですね。
家族とやりたいことリスト
いつか父をアラスカに連れて行きたい(達成した)
父親との思い出の旅
僕が小さい頃に父親がふと言った言葉が頭から離れなかった言葉があります。
「死ぬまでに一度はオーロラをみたい」
父親は口数が少なく、背中で語るタイプの父親だったんですけど、この言葉だけはずっと覚えていましたね。
父親は現役時代「山と渓谷」という出版社で編集をやっていたので、子どもの頃から自宅の本棚には、「植村直己」「星野道夫」といった著名な冒険家の名前が並んでいたのを覚えています。
この二人はアラスカで命を落としていて、何となく、父親の中でアラスカに対して憧れが強かったのではないかと、子供心に感じていました。
でも父は、アウトドア雑誌の仕事をしていたのに出不精で、燃え尽き症候群というんでしょうか。定年退職した後はあまり家を出なくなってしまいました。
そんな時、1世代上の、40代の先輩たちから「親父が病気になった。亡くなった」という話を聞くようになって、すごく落ち込んでいる姿を見たんですよ。
父親を失うと、人はこんなにも落ち込んでしまうのかというのを横で見ていて感じましたね。
「元気なうちに出来ることはしておいた方がよいぞ」という事を色んな人に言われました。
そんな父と去年、アラスカへ、2人だけで10日間の旅をしました。
自分が父親という立場になって子供に接していると、傍目から見るよりも、本当に色んな事を考えているので、
「口数が少なかったけど、きっと親父もいろんな思いがあったんだろうな」と気になって。
父とそんな話をするなんて、気恥ずかしくて普段は出来ないけど、アラスカで10日間二人っきりで生活してたら、何か話すしかなくなるんじゃないかなと思ったんですよね。
誰もいない湖で魚釣りをして、釣った魚を食べたり、
大自然の中、二人で焚き火しながらオーロラを待つ、そんな風に毎晩を過ごしました。
そしたら、色んな話が出来たんですよね。
家族のこと、子どものこと、仕事のこと、歴史のこと、人生のこと。
焚き火して夜空に火の粉が舞い散るみたいな良いムードで。
そこで、思いもよらなかった、家族/祖先にまつわる衝撃の事実を知らされました。
内容は言えないけど、それは、会ったこともない祖先の存在を自分の中にはっきりと感じらるような、そんな話でした。
父が元々話すつもりがあったかわかりませんが、良い機会だと思ってくれたのかも知れないし、
アラスカに2人きりで行くなんて事をしなければ、一生聞くことはなかったかもしれないですね。
父親が話してくれた大切な話を、しっかりと記録に残して子供に伝えていきたいですね。
30代の方へのメッセージ
30代のうちに、親と「二人だけ」で最低二泊三日の旅行に行け!
恥ずかしかったり気まずかったりで、なかなか一歩を踏み出せない人も多いんじゃないでしょうか。
自分もそうでした。
でも、親は子どもが思っている以上に気を遣ってるから、きっかけは子どもの方が作るべきです。
一生に一度のチャンス。
あえて命令調で(笑)
きっと行って良かったってなりますから!
株式会社青い鳥(https://aoitori.family)
代表取締役 中村 昌史
福岡県宗像市出身
「親孝行」を通じて世の中の家族に幸せを運ぶ事業を行なっている。