家族の形は本当に多種多様で、同年代であれ、同じ性別であれ、僕の周りには一つとして全く同じ形の家族は存在しません。
一般家庭ですらそうなのですから、両親がどちらか片方しかいない家庭や、兄弟がたくさんいる家庭など、普通と少し違う家庭環境下ではどのような形になっているのでしょうか?
ということで今回は、シングルマザーの家庭で育った木伏さんにインタビューをさせていただきました。
目次
プロフィール
名前:木伏 聖陽(きぶし せいや)
年齢:20歳(2000年)
出身:東京都
家族構成:母、妹
職業:大学生
母親との関係はどうですか?
すっごい仲良しです。
これはシングルマザーだからこそ距離が近くてっていうのもあるかもしれないけど、僕の母親の人柄にも理由があると思います。
僕の母親はあんまり母親感が強くなくて。
もちろん母親だなって部分もしっかりあるんですけど、それと同じぐらいフレンドリーさもあるから、すっごい仲のいい友達みたいな関係になってます。
ただ僕が前の苗字(母方の)に違和感があって、木伏という苗字に戻した時は少し悲しませてしまったな。
それに関しては僕の自由だと思っているし、後悔はしてないですけどね。
それは、僕が苗字を変えた後に後悔しないような行動をとれたからっていうのもあると思うけど、それを支えてくれた、認めてくれた家族の存在も大きいと思います。
苗字を変えたことで変化はありましたか?
特にこれといったことはないですかね。
本当にただ違和感があったから変えただけなんですよ。
生まれてから木伏として8年間生きてきたからこそ、両親が離婚して苗字が変わってからも「自分じゃない自分」のような感じで、木伏が抜けなかったんです。
でもやっぱり自分の意思で苗字を変えたんだから、その行動に責任は持とう、由来ぐらい自分の口で語れるようにしておこうと思って、木伏っていう土地に由来を聞きに行ったりしました。
反抗期はありましたか?
めっちゃ反発しました(笑)
人並みには生意気だったと思います。
やっぱり高校時代とかは家族に感謝の気持ちも何もなかったんですけど、留学を機に家族の大切さとかを感じるようになって、さっきも言ったようにすごく仲良くなりました。
家族のことを見直すきっかけにもなりましたし、同時に母親へのリスペクトも生まれましたね。
母親は本当に根性もあるし、人付き合いもうまくてすごい人なんですよ。
今は時々母親とデートに行ったり、家族の誕生日を盛大に祝ったり、仲良くやらせてもらってます。
家族の大切さを感じる瞬間はいつですか?
会って話す時ですかね。
相談したり、逆に相談されたりする時。
もう悩み相談の相手みたいな感じで、例えば「(母親に)新しい彼氏ができた」とかそういう話もしたりします。
僕としては早く再婚して欲しいんですけど、やっぱり母親も色々と思うところはあるみたいで。
でも相談されていると時も、相談している時も、こうやって話し合える存在は大切だなって思いますね。だからこそそういう話し合いを大切にしてます。
家族に何かしてあげたことはありますか?
この間カメラマンの友人に家族写真を撮ってもらったんですよ。
当初の予定としては、髪の毛伸ばして、袴とか着て、侍みたいな格好で自分の写真を撮ってもらおうと思っていたんだけど、ちょっと違うなと。
家族みんなで撮った方が絶対後に残せるなと思って家族写真を撮ってもらうことにしました。
結局プチ家族旅行みたいな感じになっちゃったんですけど、カメラマンが友人だったのもあって凄くいい会になったし、めちゃくちゃいい写真も撮れて…
母も楽しかったって言ってくれたので嬉しかったですね。
あとは僕自身の夢で友達に仕事を頼むっていうのがあったので、そういう点でも夢が叶って嬉しかったな。
では逆に何かしてあげたいことはありますか?
僕が衝動的に、急に何かしたいって思っちゃう性格だからかもしれないですけど、今はあんまりないですかね。
それこそ自分の写真撮影を家族写真にするっていう変更も急に僕がしたぐらいなんで、その時の僕によって変わってくると思います。
プレゼントとかも日常的にあげたりしないし…
あ、でもこの前バレンタインデーのお返しはしました。
あなたにとって家族とは何ですか?
『帰る場所』ですかね。
小さい頃に両親が離婚しちゃったとか、引っ越しをしたとかで、本当にいろんなことがあって、故郷と言えるものが明確にあるわけじゃないんですよ。
だからこそ懐かしめる場所とか帰る場所を作りたいなあと思っていたんですけど、それに一番近いものが家族かなと思って。
だから『帰る場所』ですね。
同年代の方に向けて一言お願いします
素直になること。
必ずしもお互い素直になるべき!というわけじゃないけど、素直でいればすごく気持ちのいい関係でいれます。
でもそれって親から素直になったり、話を切り出すのは難しいと思うんですよ。
だからこそこっちから素直になってあげれば色々と話し合えるだろうし、いいのかなって思いますね。
東京都文京区出身、大学一年生
株式会社青い鳥インターン
学生団体トガリ隊(pupa)運営
日本の学生をトガらせるために活動中