【連載】 世界の親孝行 ~vol3アメリカ~

世界の家族

ブログ「かぞくのとき」では、ひとりひとりの家族に触れることで、あなたにとっての家族を見つけて欲しい。という思いで、家族にまつわる記事を発信しています。
そして、この【連載】世界の親孝行では、世界各地の親孝行について紹介していきます。

連載第三回目の国は、アメリカについてです!
第二回までに紹介したアジアの国々と、また違う家族のカタチを見ることができるかも。

アメリカでの親子関係や、親孝行の仕方などを詳しく見ていきましょう!

目次

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アメリカの親子関係は?

ハグで挨拶!フレンドリーなアメリカ家族

海外ドラマや映画でよく目にしますが、アメリカ人は挨拶代わりにハグやハイタッチをよくしますよね。これらの体を使ったコミュニケーションは親子間でも行われます。
ハグをすることで子供は、「親から愛されている」、「認められている」と感じられるのだとか。
科学的には、「オキシトン」という幸せホルモンが分泌されるからと言われています。
このようにアメリカ人はスキンシップを通して、親子の絆を深めているのでしょう。
他国と比べてアメリカ人は自己肯定感が高いという調査結果がありますが、それは幼少期の親子同士のスキンシップが関係しているのかもしれませんね。

自立しているアメリカ家族。心はつながっている?

私達が住んでいる日本では、「親の面倒は子が見る」という理念が道徳的にありませんか?
「親の老後は子供や子供の奥さんに見てもらう」、「家業があれば子供や孫に引き継ぐ」という文化が例にあげられます。このように日本では親と子供、孫の関係が一つの線でつながっているイメージがありますよね。
一方で、アメリカ家族は「点」のような親子関係がイメージとしては近いです。
なぜなら、アメリカ家族は「核家族」と言われており、子供は家庭をつくると親の家族から自立した「一つの家族」になるという考えがあるためです。特に経済的には完全に独立しており、子が親の老後を見るという習慣はあまりありません。
ただ、決して「縁を切る」という考え方ではなく家族同士の精神的な交流は大事にします。例えばアメリカのイースター、サンクスギビング、クリスマスなどの代表的なイベントで親や子供、子供の家族、その他親戚が集まり交流を深めます。親は家族イベントに結婚前提でなくても、子供のパートナーや、血縁関係のない友人をパーティーに招待することもあるそう。個人を尊重する風潮から家族ごとに自立はしていますが、横のつながりを大事にするところがアメリカ家族の特徴です。

子供の自立心を大事にする親

前述した通り、「自立した核家族」というスタイルがアメリカ家族のスタイル。
そのため、親は幼少期から子供の自立心を育てることを子育ての目標にしていることが多いです。子供であっても一個人として接し、社会に出た時子供が困らないよう考える力を鍛えます。
では、具体的にどのような方法で自立心を育てるのでしょうか?

子供とは別部屋で寝るの?お風呂も一緒はNG!

アメリカでは子供と親は別部屋で寝るのが一般的。
確かに、アメリカドラマでも親と子供が川の字で寝ているシーンは見たことがありませんよね。これは子供の自立心を育てることが目的。0歳~1歳児のベットにはトランシーバーなどを設置して、何かあれば駆け付けられるよう工夫しています。
そして、アメリカではお風呂も親子で入る文化がありません。
小さな子供に関しては、親が服を着てお風呂を手伝います。あくまでも放置するのではなく、遠くで見守りながらも子供の自立心を育てることがアメリカ流の子育てです。

お金の管理も子供の頃から

日本ではお金の話をするのがタブーとされている風潮がありませんか?実は、アメリカでは逆。将来社会にうまく順応できるよう子供のころからお金の管理をさせます。
例えば、学校に必要な文房具や子供が着る服などもお小遣いからやりくりして、基本的に子供が自分自身でお店に行って購入します。
また、お金が足りないという場合は庭の芝刈りなどのアルバイトを自主的に近所で行うこともあるそう。5歳くらいから株取引を親が教えることも多く、金銭面でも子供が自立できるようにしています。

アメリカ発祥の「母の日」と「父の日」。どんな親孝行をするの?

日本でも「母の日」と「父の日」がありますが、実はこの日はアメリカ発祥の記念日です。
アメリカではこれらの記念日は、「母や父である人すべて」が感謝の対象になります。なので、母の日に通りすがりの妊婦に「Happy Mother’s Day」と挨拶をすることもあるそう。
ですが、自分の母親や父親には挨拶だけでは足りませんよね。
アメリカ人は両親にどのような親孝行をするのでしょうか?

気持ちを込めたメッセージカード

アメリカでは、感謝の気持ちを込めてメッセージカードを贈る習慣が根付いています。
そのため、母の日や父の日シーズンになるとデパートなどにメッセージカードが並びます。
デザインはキュートなものからクールなものまで豊富で、選ぶのに迷ってしまいそう!
書き込みスペースが日本のメッセージカードより少ないケースが多いので、手紙のように長い文章は書けませんが、感謝の言葉をチョイスして書くと良いでしょう。

一緒に過ごせるブランチ

アメリカでは母の日や父の日に、両親とブランチをしてお祝いすることがあります。
ブランチとは、ブレックファースト(朝食)とランチ(昼食)を一緒にした食事のことです。
時間でいうと11時頃ですね。特に母親にとっては、朝の家事が落ち着いたタイミングにのんびりするのが理想的。
もちろん家庭によるので、夜のほうが時間が取りやすいという場合は、普段行かない少し高級なディナーに連れていくのも良いでしょう。
感謝の気持ちを込めて物をあげるのも良いですが、家族全員で過ごす時間が両親にとって一番嬉しいプレゼントかもしれません。

まとめ

今回アメリカの親孝行について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
アメリカの親子関係は、テレビドラマのイメージ通り仲が近くフレンドリーです。
そして、親子であってもお互い一人の自立した一個人として、家族同士が接するところも特徴的でした。第二回まで紹介してきたアジアの国とは、また違った親子関係で面白いですよね!

今後の連載でも色々な国を見ながら、それぞれの国の良い親子関係を見つけていきます。
次回もまた他の国を紹介しますので、是非チェックしてみてくださいね!

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