ブログ『かぞくのとき』では、「ひとりひとりの家族にふれることで、あなたにとっての家族をみつけてほしい」という思いで、家族にまつわる記事を発信しています。そして、この【連載】世界の親孝行では、世界各地の親孝行について紹介していきます。
連載第14回目の国は、日本です。
これまで13カ国を紹介してきましたが、自分の住む国日本の親孝行観について今一度考えてみようと思いました。
他国と日本の親孝行がどのように違い、これからどのような親孝行が求められているのか考えていきませんか?
目次
世界と日本の家族関係の違いとは
世界の親孝行を通して、色々な世界の親子関係を見ることができました。
親孝行という言葉や行いがない国であっても、親を大切にすることが生活の基本であり、親に感謝の気持ちを伝えたいという気持ちがあることが分かります。
親孝行を法律にしたり、親と共に暮らし親を最期まで面倒みることが親孝行だという考えは日本にもあるので、とても理解ができます。
しかし、日本では親孝行や親子関係が希薄になってきており、親孝行をする人が少ないように感じられます。
なぜ、日本人は親孝行をしなくなってしまったのでしょうか?
少子化と親子関係
日本が高度経済成長期までは高齢者の8割は子供と同居していたのですが、次第に別居が増えていきました。地方にいた子どもが大都市へ移り住み、共に暮らすことができなくなり、大都市を永住の地とするようになると、地方の親との関わり合いが少なくなってきました。
子どもには子どもの人生や家族があり、親には親の生活がある。
子どもの人数が多ければ、1人くらいは両親の近くに住む子供がいるかもしれませんが、少子化により子どもの数が減り、子どもがすべて遠くに住んでいるという親も少なくありません。
自分のことで精一杯になってしまうと、当たり前かもしれませんが、両親への気遣いや親孝行などを考える暇も時間もなくなり、親孝行と疎遠になってしまうのです。
大都市と地方の親孝行
親孝行が希薄になってしまった理由として、「親と離れて暮らしている」ことを理由に挙げる人が多いです。
仕事があり、親元へ行く機会がない、時間を理由に親と会う機会を作らず、疎遠になってしまうことはよくあります。
そして、理由として「大都市と地方」の親孝行の考え方の違いも大きいです。
大都市に住んでいると互いの時間を第一とするため、親孝行をしたくても実際に親と一緒に何かをするという時間が作れないことがあります。
親もその部分は理解して、子どもができる親孝行を受け入れてくれます。気持ちだけで十分、その部分は言葉通りに受け取ってよいと思います。
しかし、地方に行くと「親孝行は必ずするもの」「親の面倒は子どもが見る」「親孝行をしない子どもは親不孝」といわれてしまうことも少なからずあります。
親孝行をしたくないという訳でもないのに、義務のようにされてしまうことで、都会で暮らしている子どもにとって苦痛となり、次第に親孝行をすることを敬遠してしまうようになってしまいます。
離れていても親孝行はできる
日本人の昔からある「親孝行は必ずするもの」という強制的なものが、若い世代の親孝行離れを生んでいるのかもしれません。
確かに離れていても親孝行はできますが、親が求めているような親孝行をすることは難しいかもしれません。親孝行自体がプレッシャーとならないように、親世代も子どもの事情を理解してくれるような環境が必要です。
子どもは「離れているから」「時間がないから」という理由ばかりを親に言わず、時間を作ってみることも大切になります。
離れていても親孝行は可能であり、会うだけではない親孝行の方法もたくさんあります。
自分らしい、親を思う気持ちをしっかり伝えることが必要になります。
まとめ
今の日本の親孝行は、世界に比べて「親を敬っている」という部分が低下しているようにも見られますが、今現在の親子関係でできる親孝行を探していくことが大切になります。
子どもができることを親も理解して、受け入れてくれることで、親子間の親孝行に対する意識の違いを受け入れることができるでしょう。
若い世代にとって親孝行は難しい問題と感じる人が多いです。
弊社がその難しさを少しでも解決できるようなサービスや情報を提供できるようにしたいと思います。
家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。