ブログ『かぞくのとき』では、「ひとりひとりの家族にふれることで、あなたにとっての家族をみつけてほしい」という思いで、家族にまつわる記事を発信しています。
そして、この【連載】世界の親孝行では、世界各地の親孝行について紹介していきます。
連載第13回目の国は、モンゴルです。
モンゴルについて、皆さんはどのようなイメージがあるでしょうか?
遊牧民、相撲・レスリング、チンギス・カン…
私のイメージするモンゴルの人達と現実の生活、親孝行についての考え方について紹介していきます。
目次
遊牧民族として有名だが近年は定住する人も増えている
モンゴルというと遊牧の民というイメージがとても強く、遊牧民も多数生活をしております。
モンゴルといえば広大な大地と独特な進化を遂げた文化、そして人々が住む移動式の住宅「ゲル」が思い浮かびます。
キャンプが流行っているので、モンゴルのゲルに憧れを持つ人も多いかもしれません。
遊牧をするため、組立・解体・運搬や修理が簡単にできます。
気密性も高く、雨風も防ぐことが可能で、モンゴルの厳しい気自然に負けない機能性の高い住居です。
近年は、遊牧をせずに首都などに定住をする人たちも増えてきたといいます。生活環境や仕事、教育などを考えると遊牧民として暮らすよりも定住をして安定した生活を求める人の方が多くなっているようです。
ゲルでの生活に憧れる人もいるかもしれませんが、旅行気分で泊まるのと、実際に生活するのでは大違いなのかもしれません。
人見知りが多い?
モンゴルの人の性格は一言でいえば「温厚であるが気性が激しい部分がある」といえます。
テレビなどでモンゴルの人が不愛想に見えることがありませんか?
実はモンゴルの人々は人見知りが多いといわれています。
これは、モンゴルの遊牧文化が大きく関係しており、家族や親族以外との社会的交流が少なかったので、見ず知らずの人、初対面の人には緊張をし、人見知りのような振る舞いや不愛想になってしまうのです。愛想を振りまくということが不要で、口数や表情が乏しく見えるので、仕方がないのかもしれません。
しかし、一度心を開いてくれると、家族同様に優しくしてくれます。
モンゴルの人の性格でイメージされる「気性が激しい」という部分ですが、モンゴル人の男性は負けず嫌いということが気性の激しさに繋がります。
モンゴル人力士やモンゴル相撲を見ていると気性の激しさを垣間見れますが、実際には私たちがイメージするほど気性が激しいということはありません。
家族や親族「血の繋がり」を大切にする
モンゴルの人々は、家族愛がとても強いです。
とにかく家族が大好きというイメージがあり、特に母親を大切にして愛する民族性があります。
モンゴルの人は結婚が早いという特徴があり、兄弟もとても多いので、遊牧民の場合は一家族(一族)が数十人となることがほとんどです。
血の繋がりをとても大切にしますが、結婚後の付き合いもとても大事にしています。結婚後の付き合いは親族ぐるみとなり、日本人からすれば大変そうに感じるかもしれませんが、モンゴルの人にとっては当たり前のことなのです。
両親を尊敬し、親孝行をすることが当たり前
モンゴルの人は家族(特に母親)を大切にします。
なぜ母親を大切にするのか?それは女性がしっかりしていることが理由です。モンゴルでは、女性の方が高学歴・高収入で働きに出ている人が大勢います。もちろん父親も働きますし、尊敬されていますが、たくさんの子どもを生み育てている母親はさらに尊敬に値し、大切にされているのです。
モンゴル人にとって家族や親族は大切にするもの、もちろん親孝行であっても同じであり、親を大切にすることは当たり前です。
モンゴルでは年上を敬う文化があるので、家庭の中での年長者(親)は敬意を受け、大切にされています。
まとめ
モンゴルの家族観・親孝行について紹介しました。
・人見知りをするが、気が優しく温厚である
・家族・親族を大切にし、親へ対する敬う文化がある
日本人と同じアジアの国ではありますが、遊牧民族であるということで、違う部分がとても多く、特に家族や親族に対する考え方は、日本人とは大きく異なります。
文化として親を敬う文化があるので、親孝行に対して理解のある国といえるでしょう。
家族や親孝行とは無縁と思っていましたが、結婚し子どもが生まれると親と親孝行がとても大切なものなのだなと思うようになりました。
なかなか面と向かって親孝行や家族に感謝するのは恥ずかしく感じることもありますが、恥ずかしがらずに親孝行していきたいと思っています。
まずは家族も親も元気が一番!ですね。